厚生年金とは?|意味と仕組みをやさしく解説【用語集】

厚生年金とは、会社員や公務員などが加入する公的年金制度の一つで、老後や障害・死亡時に年金を受け取るための制度です。国民年金(基礎年金)に上乗せされる形で支給されるため、将来の年金額が多くなるのが特徴です。

初東互助会 編集チーム
作成者
眞中 秀和
監修者
先に押さえたいポイント

厚生年金は、国民年金に上乗せされる公的年金です。会社員や公務員などの加入対象、労使折半の保険料、個人事業主との違いを分けて見ると制度の全体像をつかめます。

この記事の要点
  • 厚生年金は国民年金の基礎年金に上乗せされる2階建ての公的年金です。
  • 加入対象や保険料は、勤務先の適用条件と標準報酬を基に確認します。
  • 個人事業主・フリーランスは原則として国民年金を確認し、法人化や雇用の状況が変わるときは社会保険の条件を分けて確認します。
目次

厚生年金(厚生年金保険)とは?基礎年金との2階建て構造

厚生年金保険は、会社員や公務員などが加入する公的年金制度です。国民年金の基礎年金に報酬比例の年金が上乗せされるため、制度上は1階部分と2階部分からなる構造として説明されます。

基礎年金に上乗せされる仕組み

厚生年金の加入者は、国民年金の第2号被保険者として扱われ、基礎年金と厚生年金の両方を受け取る仕組みです。将来の受給額は加入期間や報酬などで変わるため、個別の金額を一律に判断しません。

老齢・障害・遺族の3種類

厚生年金には、老齢厚生年金だけでなく、一定の要件を満たした場合の障害厚生年金や遺族厚生年金もあります。老後だけでなく、障害や死亡に備える制度として位置づけを確認します。

厚生年金保険|日本年金機構

厚生年金の加入対象と保険料が決まる仕組み

会社員・公務員などの加入対象

厚生年金は、適用事業所に使用される会社員などが加入する制度です。正社員だけでなく、勤務時間や勤務日数などの条件を満たす短時間労働者が対象になる場合もあるため、雇用形態の呼び方だけで判断しません。

短時間労働者は、通常の労働者の所定労働時間・日数の4分の3以上で働く場合に加え、一定の事業所で週20時間以上、所定内賃金が月額8.8万円以上、2か月を超えて雇用される見込みなどの条件を満たすと加入対象になります。2026年10月には賃金要件の撤廃予定も示されているため、判定時点の日本年金機構の案内を確認します。

短時間労働者の加入条件は、日本年金機構「短時間労働者に対する適用の拡大」で確認できます。

標準報酬月額を基にした保険料

保険料は給与などを基にした標準報酬月額や賞与を基準に計算され、原則として事業主と被保険者が折半します。実際の保険料率や適用条件は制度改正の影響を受けるため、最新の日本年金機構の案内を確認します。

厚生年金保険料率は18.3%で、標準報酬月額にかけて計算した額を事業主と被保険者が折半します。たとえば標準報酬月額が20万円なら、厚生年金保険料の合計は3万6,600円、本人負担の目安は1万8,300円です。賞与は標準賞与額を基に別に計算します。

スクロールできます
整理軸厚生年金国民年金
主な加入者会社員・公務員など自営業者・学生など
制度上の位置づけ基礎年金に上乗せされる2階部分公的年金の基礎部分
保険料の考え方報酬を基に算定し労使で負担定額を本人が納付する仕組み

個人事業主・フリーランスと厚生年金の関係

独立後に確認する年金の切り替え

個人事業主やフリーランスは、会社員として厚生年金に加入していない場合、通常は国民年金の第1号被保険者として制度を確認します。厚生年金に自分で任意加入するという単純な仕組みではないため、国民年金との役割を分けて考えます。

法人化・雇用で変わる適用確認

法人の代表者や従業員を雇う事業者は、事業所の形態や働く人の条件によって社会保険の適用を確認する必要があります。加入手続きの詳細は個別条件で変わるため、本記事では制度の位置づけにとどめ、実務は専門窓口や公的案内で確認します。

厚生年金と基礎年金の関係を整理する場合は、国民年金の仕組みもあわせて確認できます。

従業員を雇う事業者が確認する加入条件は、社会保険の加入条件の案内で実務上の判定を確認できます。

雇用されて働く場合の契約関係は、雇用契約の成立と基本構造から整理できます。

制度名だけで加入可否を決めない

厚生年金に加入できるかは、会社員・個人事業主といった呼び方だけでなく、事業所の適用関係や勤務条件で確認します。年金と健康保険、税金の制度は判定軸が異なるため、まとめて判断しないことが大切です。

会社員から独立するときの確認

退職後は厚生年金の資格を失うため、国民年金への切り替えなどを確認します。健康保険の扱いは別制度として、資格喪失日と必要な手続きを分けて整理します。

法人化を検討するときの確認

法人化した場合は、代表者本人や従業員の社会保険適用を確認します。加入の要否や開始時期は個別条件で変わるため、登記や雇用の予定と一緒に公的窓口へ確認します。

確認チェックリスト
  • 厚生年金と国民年金の役割を分けた
  • 勤務先・事業所の適用条件を確認した
  • 保険料の算定基準と労使負担を確認した
  • 個人事業主・法人代表者・従業員の立場を分けた
編集チームの実務アドバイス

厚生年金を確認するときは、将来の受給額の大小だけでなく、誰が加入者になり、保険料をどのように負担する制度かを先に整理しましょう。会社員から独立する場合は、厚生年金の資格喪失、国民年金、健康保険を別々の項目として書き出すと、手続きの見落としを減らせます。

厚生年金の用語解説まとめ

厚生年金は、国民年金の基礎年金に上乗せされる公的年金です。加入対象、保険料、個人事業主との違いは、雇用形態の名称だけでなく、事業所と勤務条件を基準に確認しましょう。

厚生年金に関するよくある質問

厚生年金は国民年金と別の年金ですか?

別の制度として区分されますが、厚生年金の加入者は国民年金の基礎年金にも関係します。基礎年金に厚生年金が上乗せされる2階建て構造で整理します。

厚生年金の保険料は誰が負担しますか?

原則として事業主と被保険者が折半します。算定の基準や保険料率は制度と報酬に関係するため、最新の公的案内を確認します。

パートやアルバイトも厚生年金に加入しますか?

勤務先の適用関係と勤務時間・勤務日数などの条件を満たす場合、加入対象になることがあります。呼び方だけで判断せず、労働条件と勤務先の説明を確認します。

個人事業主は厚生年金に加入できますか?

個人事業主本人が会社員と同じ形で任意加入する制度ではありません。通常は国民年金を確認し、法人化や従業員雇用がある場合は事業所の適用条件を確認します。

厚生年金に加入すると将来の年金額はいくらですか?

受給額は加入期間や報酬などで変わるため、一律には断定できません。ねんきんネットや日本年金機構の案内で、自分の記録を基に確認します。

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