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「浄水型にしたら水がまずかった」
「天然水と全然違う」
こういった声を聞いて、浄水型ウォーターサーバーへの乗り換えをためらっている方は多いはずです。一方で「浄水型で十分おいしい」「天然水との違いが正直わからなかった」という声も同じくらい届きます。
この記事では、浄水型と天然水型(ナチュラルミネラルウォーター宅配型)を「味・コスト・衛生・利便性」の4軸で比較します。
「どちらが絶対に優れている」という結論ではなく、「自分の目的にはどちらが合うか」を判断しましょう。
浄水型か天然水型かを選ぶ以前に、ウォーターサーバー全体の契約で「よくある失敗」や「後悔しやすいポイント」を知っておくことが、実は最も重要です。以下の記事で、契約前にチェックすべきトラブル事例をまとめています。
ウォーターサーバーで後悔した理由10選|失敗しないための選び方を解説

編集チームでは、浄水型と天然水型の違いは、単純な「おいしい・まずい」だけでは判断できないと考えています。
味の感じ方には、原水となる水道水、フィルターの性能、サーバーの清掃状態、水の温度、利用者の好みが影響します。また、天然水型にも採水地や硬度による味の違いがあるため、「天然水なら必ずおいしい」「浄水型は必ずまずい」とは限りません。
味・料金・手入れ・ボトル交換のうち、自分が最も優先したいものを決めて比較することが大切です。
比較の前に、そもそも何が違うのかを整理します。
| 項目 | 浄水型 | 天然水型(宅配型) |
|---|---|---|
| 水の原料 | 自宅の水道水 | 特定水源地の天然水 |
| 処理方法 | フィルターで塩素・不純物を除去 | 沈殿・ろ過・加熱殺菌のみ(最小限の処理) |
| ミネラル分 | ほぼなし(除去される) | 天然のミネラルを含む |
| 水の供給方法 | 水道から直結または手動補充 | 定期宅配(12Lボトル) |
| ボトル交換 | 不要 | 必要(12kg) |
要するに、浄水型は「水道水をきれいにして使う」タイプ、天然水型は「山や地下から採れた水をそのまま届ける」タイプです。この根本的な違いが、味・コスト・利便性すべての差につながっています。
なお、浄水型だからミネラルがすべて除去されるとは限りません。
一般的な活性炭や中空糸膜を使用するフィルターは、塩素や一部の対象物質を低減しながら、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを残す設計が多く見られます。
一方、RO膜を使用するタイプは、ミネラルを含む幅広い物質を低減します。
「浄水型」という名称だけでは判断せず、使用されているフィルターの種類と除去対象物質を確認しましょう。
浄水型と天然水型は、同じ冷水・温水が出る機械でも、水の作り方と料金の仕組みが異なります。見た目や月額だけでなく、何を飲んでいるのかまで理解して選びましょう。
浄水型の水に違和感がある場合は、すぐに「水道水だからまずい」と決めつけず、次の順番で確認しましょう。
最初はおいしかったのに途中から味が変わった場合は、原水よりもフィルターや清掃状態に原因がある可能性があります。
取扱説明書に従って清掃・フィルター交換を行っても改善しない場合は、メーカーへ相談しましょう。
最初は問題なかったのに途中から味が変わった場合、サーバーの種類より管理状態を疑う必要があります。フィルター期限・清掃・水の滞留を順番に確認しましょう。
最も気になる「味の違い」から正直に整理します。
浄水型の水は、水道水に含まれる塩素(カルキ臭の原因)・トリハロメタン・重金属などをフィルターで除去しています。水道水特有の臭みや雑味はほぼなくなりますが、天然水にあるような「まろやかさ」「甘み」「ミネラル感」は期待できません。
実際に46名を対象にした試飲調査では、浄水型サーバーの水を「天然水よりおいしい」と答えた人が3割以上いた一方、「後味にクセがある」「えぐみを感じる」という声も一定数ありました。つまり「まずい」と感じるかどうかは、住んでいる地域の水道水の品質と個人の味覚に大きく依存します。
東京や大阪など水道水の品質が高い地域では浄水型の水がおいしく感じられやすい一方、古い集合住宅やマンションで貯水槽を経由した水道水を使っている場合は、フィルターを通しても味に影響が残るケースがあります。
浄水型の満足度は、天然水との違いが分かるかより、毎日抵抗なく飲めるかで判断した方が現実的です。料理やコーヒーに使う場合、味の差が気にならない人もいます。
天然水(ナチュラルミネラルウォーター)は地中でゆっくりとミネラルを吸収した水で、カルシウム・マグネシウム・ナトリウムなどのミネラルが自然に含まれています。このミネラル分が水にまろやかさと甘みをもたらします。
ただし天然水も採水地によって硬度・味・ミネラルバランスが異なります。日本の天然水は「軟水」が多く飲みやすいですが、硬度が高い水を好まない人にとっては「重たい」と感じることもあります。「天然水なら絶対おいしい」という思い込みも、実は正確ではありません。
互助会コメント:
「毎日の飲料水としての満足度」を重視するなら天然水型が有利です。ただし「水道水よりおいしければ十分」という方には、浄水型で十分なケースがほとんどです。「浄水型はまずい」という評判を真に受けて天然水型を選び、コストと手間で後悔するケースを考えると、自分の味覚の基準をどこに置くかが最初の判断軸になります。
浄水型が自分に合うか迷う場合は、いきなり長期契約をする前に、市販の浄水ポットや蛇口型浄水器で水道水をろ過して飲んでみる方法があります。
浄水型ウォーターサーバーと同じ味になるわけではありませんが、「水道水をろ過した水で満足できるか」を判断する参考になります。
確認するときは、次の3種類を同じ温度にそろえて飲み比べてみましょう。
冷たさが違うと味の印象も変わるため、同じ温度にそろえるのがポイントです。
ろ過水で十分満足できるなら、浄水型との相性は比較的良いと考えられます。
浄水ポットの水で満足できるなら、浄水型でも不満が出にくい可能性があります。反対に、普段から特定の天然水を選ぶ方は、価格だけで浄水型へ変えない方がよいでしょう。
| 費用項目 | 浄水型(定額制) | 天然水型(宅配型) |
|---|---|---|
| 水代 | 水道代のみ(1Lあたり約0.24円) | 12Lボトル1本あたり約1,500〜2,000円 |
| サーバーレンタル料 | 月額定額に含む(2,680〜3,300円) | 無料〜約1,500円/月 |
| 電気代 | 月約462〜700円 | 月約700〜1,000円 |
| フィルター交換費 | 無料(メーカー負担)が多い | なし |
| 全込み月額(目安) | 約2,680〜3,300円 | 約5,000〜6,000円 |
| 年間コスト(目安) | 約32,000〜40,000円 | 約60,000〜72,000円 |
年間差額は約30,000〜。2〜3年使い続ければ、その差は6〜14万円規模になります。「天然水のおいしさに年間3〜4万円を払う価値があるか」これが浄水型と天然水型の選択における本質的な問いです。
試算として、4人家族で月50L以上消費する場合、天然水型は追加ボトル購入が発生し月額がさらに高くなります。消費量が多い家庭ほど、浄水型の定額制のメリットが大きくなります。
料金比較では、表示月額だけでなく、電気代・フィルター代・追加ボトル・解約費用を含めた年間総額を出しましょう。数年間使うと、小さな月額差も大きな金額になります。
浄水型は毎月定額であることが多いため、水を多く使う家庭ほど1Lあたりの負担が小さくなります。
一方、水の使用量が少ない一人暮らしでは、定額料金を払い続けるより、ペットボトルや浄水ポットの方が安くなる可能性があります。
コストを比較するときは、次の式で1Lあたりの実質負担を確認しましょう。
1Lあたりの実質負担=水代・レンタル料・電気代などを含めた月額÷1か月の使用量
浄水型は「使い放題だから得」なのではなく、一定量以上の水を実際に使う家庭ほどメリットを得やすいサービスです。
定額制は、たくさん使えば必ず得になるのではなく、実際に必要な量を使った場合に有利になる仕組みです。無理に料理へ使って消費量を増やす必要はありません。
浄水型の衛生リスクは主に2点です。
フィルター交換が「メーカー負担・無料」で定期的に行われる契約かどうかを必ず確認してください。これが有料オプションになっているメーカーは、コスト計算と衛生管理の両面でリスクが上がります。
天然水型は専門工場で厳格な品質管理を経たボトルが届くため、水そのものの衛生水準は高いです。ただし開封後のボトルは空気に触れるため、使い始めから時間が経つほど品質が低下するリスクがあります。「消費ペースが遅く1本を1ヶ月以上かけて使う」という場合は、後半の品質への影響を考える必要があります。
また注ぎ口まわりは水の跳ね返りで汚れやすく、定期的な清掃が必要な点は浄水型と同様です。
工場で管理された水でも、サーバーにセットした後の衛生状態は使い方に左右されます。消費量が少ない家庭は、一本を使い切るまでの期間にも注意しましょう。
浄水型・天然水型のどちらを選ぶ場合も、サーバー本体の管理方法を確認しておきましょう。
自動クリーン機能があっても、給水タンクや注ぎ口など、利用者による清掃が必要な部分は残る場合があります。
「自動除菌付きだから手入れ不要」と考えず、日常的に何を清掃する必要があるか確認しましょう。
「自動クリーン」という名称だけでは、どこまで清掃されるか分かりません。タンク・給水経路・注ぎ口のうち、自動機能の対象範囲と自分で洗う部分を確認しましょう。
| 利便性項目 | 浄水型 | 天然水型(宅配型) |
|---|---|---|
| ボトル交換作業 | 不要(または水道水を注ぐだけ) | 12kgのボトルを持ち上げてセット |
| ボトル保管スペース | 不要 | 予備ボトル数本分のスペースが必要 |
| 宅配の受け取り | 不要 | 定期的な受け取りが必要 |
| 水の使用量制限 | 使い放題 | ノルマ・追加注文が必要 |
| 断水時の使用 | 断水すると使えない | ボトル在庫があれば使える |
| 停電時の使用 | ポンプ式は使えない | 重力式なら使える(機種による) |
利便性では浄水型が圧倒的に有利です。「届く・受け取る・保管する・持ち上げてセットする・ゴミを出す」という天然水型特有の作業がすべてなくなることは、毎日の生活の中で確実にストレス軽減につながります。特に在宅時間が短い方・一人暮らし・女性にとって、この差は大きいです。
一方で、断水・停電時のリスクは天然水型に軍配が上がります。東日本大震災のように水道復旧に3週間以上かかったケースを考えると、災害備蓄の観点では天然水型のボトル在庫が現実的な保険になります。
ただし、浄水型にもタイプごとの手間があります。
水道直結型は給水の手間が少ない一方で、設置工事や引っ越し時の取り外しが必要になる場合があります。
補充型は工事不要で設置しやすいものの、給水タンクへ水道水を注ぐ作業と定期的なタンク清掃が必要です。
そのため、浄水型は「完全に手間がない」のではなく、天然水型のボトル交換が、給水・清掃・フィルター管理に置き換わると考えると分かりやすいでしょう。
利便性は、作業がなくなるかではなく、どの作業に置き換わるかで考えましょう。浄水型は補充と清掃、天然水型は受け取りと交換が主な負担になります。
「浄水型はまずい」という声が一定数ある理由を、初東互助会として分析します。原因は主に3つです。
逆に言えば、「水道水がおいしい地域に住んでいる」「フィルターをきちんと交換している」「天然水のまろやかさは求めない」という条件が揃えば、浄水型でも十分満足できるケースがほとんどです。
どちらを選ぶかは「目的の明確化」が9割
浄水型 vs 天然水型の比較でよく見かける間違いが、両者を同じ土俵で比べることです。
浄水型は『コストと利便性を重視した生活インフラ』、天然水型は『水のおいしさと品質を重視した体験価値』です。
自分が求めているのは『利便性とコスト削減』なのか『おいしい水という体験』なのか、この一点を決めるだけで選択肢は自然に絞れます。
迷ったら、味・料金・手間・備蓄性のうち、絶対に譲れない項目を一つ決めましょう。すべてを高い水準で満たそうとすると、料金も管理負担も大きくなります。
契約前に、以下の項目を確認しましょう。
味だけでなく、毎月繰り返す作業と契約条件まで含めて選ぶことが大切です。
チェック項目で迷う部分が多い場合は、料金プランの比較へ進む前に目的を整理しましょう。特に味・使用量・手入れの3つが曖昧なままだと後悔しやすくなります。
飲み水だけでなく料理にも使い、ボトル管理をなくしたい家庭は、浄水型の定額制を活かしやすいです。ただし、給水と清掃を続けられることが前提になります。
天然水型は、水の味や産地に価値を感じ、追加費用やボトル管理も受け入れられる人に向いています。価格差を「味への費用」として納得できるか考えましょう。
冷水・温水をすぐ使う必要がなければ、ウォーターサーバーを置かなくても目的を満たせます。水のにおいを改善したいだけなら、浄水器の方が合理的な場合があります。
なお、浄水器との2年間トータルコスト比較では水道直結型ウォーターサーバーが浄水器より8万円以上高くなるというデータもあります。「冷水・温水不要・飲料水だけで良い」という方は浄水器も選択肢に入れて検討してください。
浄水型ウォーターサーバーを「まずい」と感じるかどうかは、住んでいる地域の水道水の品質・フィルターの管理状態・そして何より「天然水と比べるかどうか」に依存します。
浄水型に天然水の味を求めれば後悔しますが、「コストを抑えて冷水・温水が便利に使えれば十分」という目的なら、浄水型は現時点で最もバランスの取れた選択肢です。
互助会の結論:
天然水の味や採水地に価値を感じるなら、天然水型が向いています。一方、水道水のにおいが軽減されれば十分で、料金とボトル交換の手間を抑えたいなら浄水型が有力です。
ただし、浄水型の味は原水・フィルター・清掃状態に左右され、天然水型にも水源による味の違いがあります。
「天然水か浄水か」という名称だけで決めず、試飲・使用量・手入れ・契約条件まで確認して選びましょう。
タイプ(浄水型か天然水か)が決まったら、次はメーカー選びです。ただ、メーカーごとに契約縛りやメンテナンス条件はバラバラです。初東グループでは、今回解説した評価軸をもとに、後悔しないメーカーの選び方とおすすめ比較ランキングを公開しています。

水道水のカルキ臭・塩素臭はほぼ除去されるため、水道水そのままよりは確実においしくなります。ただし天然水特有のまろやかさやミネラル感は期待できません。ある試飲調査では、浄水型の水を天然水より「おいしい」と感じた人が3割以上いた一方、「後味にクセがある」と感じた人もいました。住んでいる地域の水道水の品質とフィルターの管理状態が、味の満足度に大きく影響します。
全込み月額の目安として、浄水型(定額制)は約2,680〜3,300円、天然水型(宅配型)は約5,500〜7,000円程度です。年間差額は約30,000〜45,000円になります。消費量が多い家庭ほど浄水型の定額制のメリットが大きくなります。「天然水のおいしさに年間3〜4万円を払う価値があるか」が選択の本質的な判断基準です。
適切なメンテナンスを行えば衛生面に問題はありません。重要なのはフィルター交換がメーカー負担・無料で定期的に行われるかどうかです。フィルター交換を有料オプション扱いにしているメーカーは、放置されやすくなる分リスクが上がります。また、UV-LED自動殺菌機能付きの機種はタンク内・注ぎ口まで自動で除菌してくれるため、衛生管理の面で優位です。契約前に「フィルター交換の頻度と費用負担」を必ず確認してください。




