「運送業の種類」と「ドライバーの仕事内容は?」簡単に解説!

「運送業ってどんな仕事?」「軽貨物と一般貨物の違いは?」そんな疑問を持つ方へ。
運送業は、私たちの暮らしやビジネスを支える“日本の血液”ともいえる存在です。
物流を通じて商品や資材がスムーズに届くのは、運送業の方々の尽力があってこそ。
本記事では、運送業の主な種類とその仕事内容を分かりやすく解説します。
特に近年注目を集める「軽貨物運送」と「一般貨物運送」については、仕事内容の詳細や参入時の注意点まで丁寧に解説しています。
転職を検討している方、業界研究をしている方はぜひ参考にしてください。

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運送業の主な種類と特徴
まずは、運送業の全体像を押さえておきましょう。
運送業にはさまざまな形態があり、それぞれに役割や強みがあります。
一般貨物自動車運送業
大型トラックを使って大量の荷物を中・長距離で運ぶ仕事です。
緑ナンバーが目印で、生活物資から工業製品まで多様な貨物を扱います。
国道や高速道路で見かける大型トラックがこれに該当します。
特徴:
・長距離輸送に強い
・法規制が厳しく、事業開始には許可が必要
・運転スキルと体力が求められる
▶︎一般貨物自動車運送事業の新規経営許可申請の手続きの手順 – 近畿運輸局
軽貨物運送業
黒ナンバーの軽自動車や軽バンを使って、小型の荷物を地域内で配送します。
個人事業主でも始めやすく、昨今はEC市場の拡大により急成長しています。
特徴:
・個人開業がしやすい(届出のみ)
・短距離中心で地域密着型
・宅配や飲食配達など、多様な案件がある
※初東グループではこの軽貨物業にも注力し、積極的に展開中です。
鉄道運送業
貨物列車を利用して、大量の荷物を一度に運ぶ業態です。
都市間・地域間の輸送において、コスト効率や環境負荷の低減が期待されています。
海上運送業
国内の港を結ぶ「内航海運」と、海外との物流を担う「国際海運」に分かれます。
日常では目にしにくいですが、日本の貿易や産業を支える重要なインフラです。
▶︎内航海運について | 日本内航海運組合総連合会
▶︎船と海の基礎知識|日本船主協会
航空運送業
飛行機を使ってスピーディに貨物を届ける業態で、緊急配送や高付加価値製品の輸送に活用されます。
旅客便の空きスペースを使った混載も一般的です。
▶︎空運業界とは?成長のカギとなる構造と主要プレイヤーの動向を徹底解説 – 法人営業ハック|新人から中堅社員まで必見
一般貨物自動車運送業の仕事内容とは?
一般貨物運送は、日本全国へ商品を届ける物流の中核を担います。
ここでは代表的な仕事内容を紹介します。
1. 長距離輸送
大型トラックで数百km以上を走行し、遠方の倉庫や店舗へ荷物を届ける業務です。
輸送品目は日用品、建材、食品など多岐にわたります。
2. ルート配送
決まったコースを走行し、定期的に特定の取引先へ商品を届ける仕事です。
コンビニやスーパーへの納品が代表的です。
3. 宅配便業務
営業所間や個人宅への荷物の輸送・集荷を行います。
中距離中心ですが、日々の生活に密着した重要な役割を担います。
4. 引越し業務
個人や法人の引越し荷物を搬出・搬入します。
設置や簡易作業を含むため体力が求められ、繁忙期(特に3月)は高需要です。
【補足】一般貨物運送業の開業には許可が必要
一般貨物自動車運送業を始めるには、国土交通省または各地方運輸局の許可が必要です。
必要な条件には以下のようなものがあります:
・運行管理者の配置
・営業所、車庫、休憩所の設置
・道路幅や駐車スペースの条件を満たす立地
これらは安全確保や近隣配慮を目的としており、事業運営には法令順守が欠かせません。
軽貨物運送業の仕事内容とは?
次に注目の「軽貨物運送業」について。
小型車両を使い、個人または小規模事業者によって行われる配送業務です。
1. 宅配便
通販の普及により需要が爆増している分野です。
Amazonや楽天などの荷物を個人宅へ届ける業務で、短距離配送が基本。配達効率と丁寧な対応が求められます。
2. 家具・家電配送
中型家具・家電製品の運搬や、設置作業を含む場合もあります。
例として、IKEA家具の配送+組立、家電設置(洗濯機など)などがあり、付加価値サービスが鍵です。
3. 飲食物・日用品の配達
飲食店や企業向けの食材配達、出前、オフィス向けの弁当・水の配送などが含まれます。
最近では、高齢者向け食事宅配サービスも急増中です。
【補足】軽貨物運送業は届出制で始めやすい
軽貨物運送業は、一般貨物と異なり「届出制」です。
運輸局に必要書類を提出すれば、比較的スムーズに開業できます。
・許可制ではないため、初期参入しやすい
・個人事業主として独立しやすく、フリーランスにも人気
・車両1台から始められる柔軟性
この気軽さが業界成長を後押ししており、副業・本業問わず多くの人が参入しています。
まとめ|運送業の種類と仕事内容を正しく理解しよう
運送業は、形態ごとに仕事内容や求められるスキル、必要な手続きが異なります。
以下のように分類すると理解しやすくなります。
運送業の種類 | 主な車両 | 特徴 | 対象業務 |
---|---|---|---|
一般貨物運送 | 大型トラック | 許可制・長距離対応 | 引越し、ルート配送、長距離輸送など |
軽貨物運送 | 軽バン・軽トラ | 届出制・地域密着 | 宅配、家具配送、飲食物配達など |
鉄道運送 | 貨物列車 | 大量輸送に強い | 原材料や工業品の大量輸送 |
海上運送 | 船舶 | 国内外の貿易支援 | 内航・国際物流 |
航空運送 | 貨物機・旅客機 | 高速・遠距離 | 国際急送、精密機器など |
運送業界の構造を理解すれば、就職・転職の選択肢が広がるだけでなく、物流の仕組みや社会の動きにも関心が持てるようになります。

