個人事業主とは？｜意味と仕組みをやさしく解説【用語集】

個人事業主とは、法人を設立せずに自分の名前または屋号で事業を行う人を指します。税務署に「開業届」を提出することで事業を始めることができ、登記や資本金といった法人設立のような複雑な手続きは不要です。

 A1-5　個人事業の開業届出・廃業届出等手続｜国税庁

個人事業主は、所得税法上の「事業所得者」として扱われます。事業で得た利益は「事業所得」として確定申告で申告し、課税されます。

経費を自ら管理・計上できるため、収支の自由度が高い反面、税金や社会保険の手続きも自分で行う必要があります。社会保険は原則として「国民健康保険」と「国民年金」に加入します。

社会保険の種類や手続き、会社員との違いについて詳しく知りたい方は、個人事業主は社会保険に加入できる？会社員との違いや種類、手続きを解説をご覧ください。

【主な業種・事例】

• フリーランス（ライター・デザイナー・エンジニアなど）
• 軽貨物ドライバー（業務委託契約での配送業務）
• 美容師・飲食店経営者・ネットショップ運営者 など

【制度上のポイント】

個人事業主は法人に比べて開業が容易で、初期コストが抑えられますが、所得が増えると税率が上がる「累進課税」が適用されます。

また、業種によっては許認可が必要な場合もあり、税務・保険の管理を自ら行う責任があります。
事業が拡大した場合には、株式会社などへの法人化を検討するケースもあります。