国民健康保険組合とは?|意味と仕組みをやさしく解説【用語集】

国民健康保険組合とは、同じ業種や職業に従事する個人事業主やフリーランスが加入できる、国民健康保険の一種です。通常の「市区町村が運営する国民健康保険」とは異なり、業界団体などが設立・運営する保険制度で、独自の給付や保険料体系を持っています。

国民健康保険組合は、国民健康保険法に基づいて認可された団体が運営し、例えば「建築業」「医師会」「理美容業」「印刷業」など、同業種の事業者が構成員となります。保険料や給付内容は組合ごとに異なり、組合員の特性に合わせた柔軟な制度設計が行われているのが特徴です。

国民健康保険法(◆昭和33年12月27日法律第192号)

【加入の主な対象例】

  • 個人事業主・フリーランス(理美容師、印刷業、建設業、医療関係など)
  • 同業団体・協会に所属している個人事業者
  • その家族(扶養家族を含む場合もあり)

【制度上のポイント】
国民健康保険組合は、市区町村の国民健康保険よりも保険料や給付内容に差があることがあります。たとえば、出産手当金や傷病手当金が支給される組合もあるなど、業種に応じたサポートが受けられる場合があります。ただし、加入には所属団体への登録や一定の資格要件が必要です。

市区町村運営の国民健康保険との違いや、社会保険制度全体の仕組みを詳しく知りたい方は、個人事業主と社会保険の違いと手続きをご覧ください。

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作成者
眞中 秀和
監修者


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